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小児の口呼吸によるリスクとその改善法👦👧
こんにちは、歯科衛生士の菅田です❕
最近は暑かったり寒かったり、花粉との戦いだったりと何かと免疫力を試される季節ですね🤧
日々のお食事や運動などで免疫力を上げて、春をhappyに過ごしたいですね🌸
さて、本日は近年増加している『子どもの口呼吸』についてです。
口を開けて呼吸する「口呼吸」は、お口の健康やお子様の成長にさまざまな影響を及ぼします👦👧
どうして子どもの口呼吸が増えているのかというと、、、
1 柔らかい食べ物の増加(噛む力の低下)
現代の食生活は、昔に比べて柔らかい食べ物が多くなっています。ファストフードやレトルト食品、パンや麺類などは噛む回数が少なくて済むため、顎の発達が不十分になり舌の位置が下がりやすくなることで、口呼吸につながります。
2 アレルギーや鼻炎の増加
花粉症やハウスダストアレルギーなどのアレルギー疾患が増えており、慢性的な鼻づまりを抱える子どもが多くなっています。鼻が詰まると鼻呼吸が難しくなり、口呼吸が習慣化してしまいます。
3 姿勢の悪化(スマホ・ゲームの影響)
スマホやタブレット、ゲーム機を長時間使用することで、猫背やストレートネックなどの姿勢の悪化が起こりやすくなっています。首が前に出ると舌が正しい位置を維持できず、口が開きやすくなるため、口呼吸につながります。
そして、口呼吸によって起こりえるリスクとして
1. 虫歯や歯周病のリスクが高まる
口呼吸をしていると、口の中が乾燥しやすくなります。唾液には食べかすを流し細菌の繁殖を抑えお口の中を清潔に保つ役割がありますが、口が乾くことでその働きが低下し、虫歯や歯周病の原因となります。
2. 歯並びや顎の発育に悪影響を与える
口を開けている状態が続くと、舌の位置が低くなり、上顎の成長が不十分になりがちです。その結果、歯並びが悪くなったり、出っ歯や受け口になる可能性が高まります。
3. 風邪やアレルギーを引き起こしやすい
鼻呼吸には、空気中の異物やウイルスを取り除くフィルター機能があります。しかし、口呼吸ではこれが機能せず、細菌やウイルスが直接喉に届きやすくなり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
4. 集中力や睡眠の質の低下
口呼吸の子どもは、十分な酸素を取り込めず、脳への酸素供給が不足しやすくなります。そのため、集中力が低下し、学習能力にも影響を及ぼす可能性があります。また、睡眠中に口呼吸をしていると、いびきをかきやすくなり、睡眠の質が低下することもあります。
口呼吸1つでこんなにもたくさんのリスクが😱
お子さんが、日中や寝ているときにポカンとお口が開いていることが多かったり、唇がよく乾燥していたり、いびきをよくかいているなどが当てはまると口呼吸の可能性があります。
当てはまる!という方は、ぜひ口呼吸の改善方法を試してみてください💁♀️
1. 口を閉じる習慣をつける
まずは、子どもが口を閉じる習慣を身につけることが大切です。日中やテレビを見ているときに口が開いている場合は、優しく声をかけて閉じるよう促しましょう。
2. 鼻の通りを良くする
鼻づまりがあると、無意識のうちに口呼吸になりがちです。鼻が詰まっている場合は、耳鼻科を受診し、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの治療を行いましょう。また、加湿をして部屋の空気を乾燥させないことも大切です。
3. 舌の筋肉を鍛える「あいうべ体操」
口呼吸の多くは舌の筋力低下によって引き起こされます。正しい舌の位置は、舌が上あごについている状態です。
「あいうべ体操」は、舌やお口周りの筋肉を鍛えることで自然と口を閉じる習慣をつけるトレーニングです。
あいうべ体操のやり方
1. 「あ」…口を大きく開ける。
2. 「い」…口を横にしっかり広げる。
3. 「う」…口をすぼめて強く前に突き出す。
4. 「べ」…舌を思い切り下に出す。
この動作を1日30回ほど行うことで、舌の筋肉が鍛えられ、正しい舌の位置をキープしやすくなります。
1日3食のお食事前に10回づつ行ってからお食事をとるようにすると、習慣にしやすくおすすめです!
小児の口呼吸は、虫歯や歯並びの悪化、免疫力の低下、集中力の低下など、さまざまなリスクを引き起こします。
改善には、
鼻の通りを良くし、口を閉じる習慣をつけることが重要です。
そして、舌やお口周りの筋力を鍛える「あいうべ体操」を継続的に行うことで、自然と正しい呼吸習慣を身につけることができます👌
お子さんの健康や成長を守るために、ぜひ今日から「あいうべ体操」を取り入れてみてください❣️